ボリンジャーバンド & MTF RSIを活用したレンジ判定インジケーターの使い方
TradingViewのPine Script v5を使用して作成した「BB Range Check + MTF RSI」は、ボリンジャーバンドと上位時間足のRSIを組み合わせて、相場がレンジ相場かトレンド相場かを判定し、逆張りトレードのサポートを行うインジケーターです。
Tradingviewのインジケーターで「BB Range Check + MTF RSI」と検索することで利用が可能です。
このブログでは、インジケーターの仕様とその使用方法について詳しく解説します。
今後、私がこのインジケーターを利用した成果も公開していければと思います。
1. インジケーターの概要
このインジケーターは以下の3つの要素を組み合わせてシグナルを生成します。
- ボリンジャーバンド (BB):
- トレンドの幅を測定し、レンジ相場を判定します。
- 上バンド、下バンド、および中心線を描画します。
- マルチタイムフレーム (MTF) RSI:
- 上位時間足のRSIを計算して、売られすぎ・買われすぎの状態を判定します。
- レンジ判定 & 逆張りシグナル:
- BB幅が一定の閾値以下で「レンジ」とみなし、RSIの状態を元にBUY/SELLのシグナルを生成します。
2. インジケーターの仕様
ボリンジャーバンド設定
- BB期間 (
bbLength
): BBの計算期間(デフォルトは20)。 - BB乗数 (
bbMult
): ボリンジャーバンドの幅を決定するσ値(デフォルトは2.0)。
RSI設定(上位足)
- RSI期間 (
rsiLength
): RSI計算の期間(デフォルトは14)。 - RSIタイムフレーム (
rsiHTF_tf
): 上位時間足のタイムフレーム(デフォルトは4時間)。 - RSI 買われすぎ/売られすぎレベル: RSIの閾値(買われすぎは70、売られすぎは30)。
レンジ判定
- バンド幅閾値 (
rangeThresh
): BBの幅が閾値(例: 3%)以下の場合に「レンジ」と判定。
3. シグナル条件
以下の条件を満たす場合、逆張りシグナルが生成されます。
- レンジ相場中 (isRange):
- ボリンジャーバンドの幅が狭く、トレンドが弱いと判断される。
- RSIの状態:
- RSIが買われすぎ(>70)または売られすぎ(<30)の水準。
シグナルの種類
- BUYシグナル: RSI < 30 & レンジ内。
- SELLシグナル: RSI > 70 & レンジ内。
4. チャート上の描画
このインジケーターは以下をチャート上に表示します。
- ボリンジャーバンド:
- 中心線、上バンド、下バンドを描画。
- シグナル矢印:
- BUYシグナル時に緑の矢印、SELLシグナル時に赤の矢印を表示。
- レンジ判定ラベル:
- 各バーで「Range」または「Trend」をラベル表示。
5. アラート設定
アラートを設定することで、条件を満たしたときに通知を受け取ることができます。
- BUYシグナルアラート:
- メッセージ: 「【レンジ内 逆張りBUY】上位足RSI売られすぎ」
- SELLシグナルアラート:
- メッセージ: 「【レンジ内 逆張りSELL】上位足RSI買われすぎ」
6. 使用方法
- インジケーターの追加:
- 上記コードをTradingViewのPineエディタにコピーしてスクリプトを保存します。
- チャートにインジケーターを追加します。
- 設定の調整:
- トレードスタイルに応じて、BB期間やRSIの閾値などを調整してください。
- シグナルに従う:
- チャート上のBUY/SELL矢印やアラートを参考に逆張りトレードを行います。
7. 注意点
- 過去のデータで検証:
- 必ずバックテストを行い、戦略が期待どおりに機能するか確認してください。
- 相場環境を確認:
- レンジ相場に強いインジケーターですが、トレンド相場では精度が落ちる可能性があります。
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