
AWS 導入すると何ができるようになるんだろう?
とりあえずAWSのイメージをつかみたい
こういった疑問に答えます。
- 本記事の内容
- AWS利用のメリット・デメリット
- AWS導入事例5選
本記事はAWS学習前でとりあえずAWSの概要をつかみたいという方向けに纏めました。
AWSでできることを知っておくことで、学習のモチベーションが高まると思います。
筆者はAWS経験5年程度です。AWS資格は5冠達成しました。
現在は大規模ECサイトのAWS運用・改善を任されるようになっています。
ではみていきましょう。
AWS でできることとは【AWS学習開始前に知っておくべき】
AWS 利用のメリット・デメリット
AWS 利用のメリット
軍隊や銀行でも使えるセキュリティ
軍隊や銀行でも使えるセキュリティレベルなので、セキュリティ的な懸念事項は無いと言って良いかと思います。
中小企業でも気軽に利用可能な低コスト
従量課金(使った分課金)のため、スモールスタートが可能です。
充実のサポート
使ってみると分かるのですが、サポートの質がかなり高いです。
聞いたことだけでなく+αの回答を頂けることが多いです。
下記からもサポートの質にこだわって採用活動を行っていることが分かります。
AWSのクラウド業界での立ち位置
ガートナー社がマジッククワドラントという評価手法でAWSの立ち位置を示しています。
AWSは「リーダー」ですが、これは「ビジョンを実行できており、将来のポジションを確立しています。」という評価を受けたことになります。
マジッククワドラントは「特定市場におけるテクノロジ・プロバイダーを位置付け」したものです。

マジッククワドラント
AWS 利用のデメリット
- 下記くらいかなと思います。政治的な理由が多めな印象です。
- 従量課金で予算取りが難しい
- Amazonが競合という理由でAWSが使えない場合がある
- ソフトウェアがクラウドに適したライセンス体系をもたない
- ソフトウェアがクラウド上で動作しない
AWS 導入事例5選
Formula One インサイト(AWS AI活用事例)
F1InsightsというシステムがAWS上で稼働しているという実績紹介です。
F1Insightsはどうしたら速く走れるかについてより明確でデータ主導の理解を提供してくれるシステムです。
又、そのデータはファン向けにも公開されています。
Expedia(エンタープライズ事例)
・旅行に関するオンライン予約を扱うウェブサイト、アプリ運営
・営業利益: 9.03億アメリカ合衆国ドル
ミッションクリティカル(障害や誤作動などが許されない)なアプリがAWSへ移行されています。
エンタープライズ(大企業)でミッションクリティカルなアプリがAWSで実現されているということからもAWSの高い信頼性を理解できると思います。
導入効果で大きかったのはアプリケーションリリース速度の向上で20分で行われるようになったと言っています。
airbnb(スタートアップ事例)
宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトを運営。
ある時から成長の速度が加速度的に増加したそうです。
それでも5人でシステム運用できているのはAWSの拡張性を利用できているおかげだと言っています。
FINRA(金融業界規制当局)(公共事例)
Financial Industry Regulatory Authorityの頭文字をとったもので、投資家保護や証券取引の透明性の確保、不正行為の摘発などを目的に、米国において証券会社などの行動を監視・規制する組織。政府機関ではなく非営利の民間協会として運営されている。
20ペタバイトを超える数兆のレコードデータの監視しているといいます。
AWSを利用することで下記の様なことを実現しています。
・Secure and Auditable:安全性と監査性
・Scale & Elasticity:拡張性
・Years Ahead- Constantly Innovating:先を見据えて-常に革新し続ける
DNP(AWS AI活用・社内教育事例)
DX※を支えるデジタル人材育成としてAWS DeepRacer で楽しみながら AI を学ぶ制度を作ったそうです。
社内外のプログラムに参加したエンジニアを中心に、組織の壁を超え、楽しみながら学ぶ風土が醸成されたといいます。
楽しくAIを学べるサービスとしてリリースされています
クラウドやAI とは無縁だったエンジニアがわずか 1 年弱の学習で世界一になったという実績はすごいと思います。
(活動は週に 2 回の勉強会と、月に 1 回の社内レースが中心)
結果的に DNP の知名度は高まり、新卒採用や中途採用にも AI に関わりたいという人材からの応募が寄せられるようになり、
「広告効果も含めると投資以上のリターンが得られた」とのことです。
※DXの定義(経済産業省)
社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務その
ものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
さいごに
AWSの特徴(運用性、拡張性、信頼性、セキュリティ、コストにメリットがあること、デメリットはほぼないこと)をイメージ頂けたでしょうか?
AWS詳しいエンジニアはまだまだ少ない印象です。
本記事を読んだことでAWSに興味を持っていただける方増えたら嬉しいです。
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